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2017/12/27

意外と知られていない、木造住宅の火災対策

温もりとやすらぎを肌で感じられる木造住宅。木は自然界にある環境に優しい素材です。
触ったときに感じる温かみのある肌触り。柔らかく癒してくれるような心地良い香り。

また木材は加工しやすく、将来の増改築にも対応しやすい。

そんな木造の家に一度は住んでみたいと憧れをもっている人も少なくないのではないでしょうか?

 

「もし火事となって、思いが詰まった我が家が焼失してしまったら」
木だから燃えるのではないかと不安に思うことがあるかもしれません。

でも、そんな不安を抱くこと自体が間違いかも知れないのです。

 

木造住宅の今
『地震 雷 火事 親父』昔から伝わる怖いものの例えです。ことわざの通り、火事は昔から人々に恐れられてきました。

これは昔の日本の家が、木そのものでほとんど作られていたからです。

昔ながらの木造住宅は、柱や土台はもちろん、床、天井に扉、場合によっては外壁や屋根まで木で作られていました。柱や土台などの構造躯体以外にも、木材が燃えやすい素材のままの状態で使われていたのです。

しかし、現在の木造住宅は、「木造住宅」と言う言葉で一括りにされてしまいますが、昔ながらの建物とは全く違うものです。

皆さんも一度は住宅展示場に行かれたことがあると思います。
そこで見る外観からは、どれがプレハブ住宅で、どれが木造住宅か、区別がつかないはずです。

これは現在の木造住宅が、柱や土台などの躯体を被う材料(断熱材、壁、屋根、外壁など)に、他の工法の住宅と同じ様に燃えにくい素材のものを使用することが義務付けられているからです。木造住宅は火に強い造りへと工夫改良されているのです。

 

現在の木造住宅の火に対する強さについて詳しくご説明していきましょう。

 

構造材としての木は火にとても強い
木が燃えやすいというのは事実です。でもそれは細い木や木屑にいえること。

例えば、焚き火やバーベキューで火をおこすとき、乾燥した細い木を使用するのは一般的です。でも、太くて分厚い木は、実はそう簡単には燃えないのです。

木が燃えて表面が黒く焦げてきたところを炭化層といいます。炭化層ができると熱が内部に伝わりにくくなり、さらに酸素の供給も断たれるため、なかなか燃え進みません。ある程度の厚みがある木であれば、燃え進む速さは1分間に0.6ミリほど。

一般的な木造住宅で使われる柱や梁は10センチ以上の厚みがあります。
たとえ30分間火にさらされても、表面から2センチ弱は焦げますが、内側のほとんどの部分は残ります。また、木は温度が上昇しても変形しづらい素材です。

 

例えば、5×10センチの木と鉄の梁に荷重をかけながら燃やす実験をします。
鉄は5分後に強度が半分以下に、10分後には元の強度の20%程度しか残りません。
荷重でぐにゃりと曲がってしまいます。

それに対して、木は10分経っても80%の強度を保ちます。

したがって、現在の木造住宅では火事になっても、躯体である木材の内部まで燃つきることなく長時間にわたり強度を保つことが出来るのです。家が急に焼け崩れてしまうことはほとんどなく、避難できる時間を確保できるのです。

 

現在の家はもらい火にも屋内の延焼にも強い
火災と一言でいっても、隣家からのもらい火と、屋内で起こる火災があります。

昨年末に新潟で発生した大きな火災事故。皆さんの記憶にも新しいと思います。

強風と乾燥した空気のせいで、多くの家がもらい火の被害を受けました。

その為、現在の住宅ではもらい火から家を守る対策をしています。

構造に関係なくどの住宅も、防火構造の外壁や軒天、不燃の屋根材などを使用することが義務づけられているのです。そして、もらい火よりも多いのが、屋内で起こる火災です。

屋内で発生した火災を最小限に食い止めるための様々な工夫がなされています。

例えば、天井や壁の内側全面に石こうボードを貼ります。石こうボードには結晶水が含まれていて、炎が当たった場合約20分間水蒸気を出し続けます。このため、天井裏や壁の内部の温度が上昇しにくくなり、自然発火する温度(約260℃)に達するまでの時間を大幅に遅らせることができるのです。

 

更に火災に強い構造や仕様
もう一つ、大切なのはファイヤーストップ構造。ファイヤーストップ構造とは、火を止める造りを意味します。

 

火は、空気の流れに沿って上へ上へと燃え広がる性質があります。そのため、壁の内側の隙間や天井裏が火の通り道となりやすく、延焼の原因となります。

そこで、壁や天井の内側にファイヤーストップ材という空間を区切るものを取り付けます。空間を区切ることで火の進行を遅くするのです。一つひとつの区画で火がくい止められるため、延焼を抑えてくれます。もちろん壁や天井裏に入れる断熱材も、不燃性や難燃性のものを用いることが大切です。

また、省令準耐火構造と呼ぶ火災を最小限に抑える対策をした木造住宅があります。この仕様に則って建てた住宅は、火災被害のリスクが軽減されます。その為、火災保険の掛金が一般の木造住宅と比較して約40%安くなります。

 

火災対策のポイント
木造住宅に限らず、どのような住宅でも火災対策が必要なことに変わりはありません。

住宅会社各社は、建物の耐火性について実験を行い、性能を実証し、火災対策をしています。

もしあなたが木造住宅の家を建てるとき、心配でしたら以下の火災対策がなされているかを実際に住宅会社の人に尋ねてみてください。

(1) 構造を被う材料は燃えづらいものが使用されていますか?

(2) ファイヤーストップ構造となっていますか?

(3) 省令準耐火構造に対応していますか?

ちゃんと答えられれば、安心な家造りのパートナーだと判断できると思います。

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